人間関係の悩みって尽きませんよね。
そんなつもりじゃないのに…とか。
何であの人はいつも協力してくれないのだろう…とか。
こっちの気持ちも知らないでと、イライライライラ…。
でもちょっと待って?
それって全部相手が悪いの?
思っていることを思っているまま伝えていたんじゃ気持ちなんて伝わらない。
言葉は自分の気持ちを相手に伝えるためのツール。
つまり、ツールの使い方を間違えていたら伝わるものも伝わらない、ということ。
何で分かってくれないか?それは伝え方が悪いから
言葉って、自分の考えや感情を相手に伝えるためにあるツールの1つです。
逆に言えば、そのツールの使い方を間違えて伝わらなかったら無価値だということ。
厳しいことを言うようですが…
人間関係に悩んでいる人の多くは伝え方が悪いです。
色んな要素が複雑に混ざり込んでいるのは重々分かった上で、でも伝え方を変えるだけで状況はまるで変ってくるのに…と思う場面を多々目にします。
私はワーカホリックで仕事だけしかしてきませんでした。
ですが、我が家は恐らく仲が良い夫婦と言われる関係性は築けていると感じています。
今は仕事を家事・育児をするためにセーブをしています。
一方、そのような状況でも300人程度の中小企業ではありますが、次の役職は役員というところまで30代で出世しました。
その経験から思うのは、自分の頭の中にある言葉をそのまま口にしていたのでは揉めることしかないということ。
私はサービス業に長く従事してきましたし、今はそれなりの人数の部下もいます。
私の思ったこと、感じたことをそのままドストレートに伝えていてはお客様を不快にさせてしまうし、部下も指示に従ってはくれません。
きっと、夫婦関係や親子関係も同じなのではないでしょうか。
伝え方にも技術は必要
周りにいませんか?
よく自分の意見が通っている人と、却下されたり揉めてばかりいる人。
もしくは旦那さんの言い方がムカつく!とか、逆に奥さんの言い方がムカつく!みたいな人。
それって生まれ持ったキャラクターのせいなのでしょうか?
容姿に優れているからなのでしょうか?
そんなことはありません。
誰だって、伝える技術を学べば環境を変えることは出来ると思います。
大前提として、これだけは絶対に忘れないでください。
自分に変えられるのは自分だけです。
これをまず忘れないことから全てが始まります。
自分のお願いを実現させる答えは『自分の中にはなく、相手の中にある』という現実をくれぐれも忘れてはいけません。
相手だって人間です。
どうしたって感情もありますし、別の環境の中で生きている以上、相手の都合だけでどうにもならない状況だってあります。
何であの人は!と責任を他人にばかり責任転嫁するのではなく、まずは自分が変わることから始めてみましょう。
とはいえ、本格的な技術の前に大前提のステップを知っておく必要があります。
ダメなお願いの仕方
いつも断られてばかりな人はこんなお願いしてませんか?
○○だから(←自分の都合)、○○してくれない?
例えば…
・子どもを泣き止ませなきゃだからその間に掃除機かけといてくれない?
・子どもをお風呂入れなきゃだから茶碗洗っといてくれない?
みたいな感じでしょうか。
どのお願いも「はい」か「いいえ」の二択で回答出来てしまいます。
やるかやらないか。
これだと受け手側はとてもイラッとしてしまいます。
語尾は疑問形なんだけど、何か命令されている気がしてしまうんですよね。
それに相手も同じように何かしらの状況を前にしています。
自分にとってはくだらないような状況であっても、相手にとっては優先順位が高いかもしれません。
例えばYouTubeを見たりゲームでも、です。
自分の価値観と相手の価値観が違うということを絶対に忘れない!!
そんな時に命令されたような事を言われたら、どうしたって理性より感情が前に出てしまうというもの。
やらないといけないと分かっていても、いや、むしろ分かっているからこそイラッとしてしまうのが人間です。
人間っていうのは、正論を突かれた時が一番感情的になるそうです。
そんな心理を避けつつ、でも旦那さんや奥さんにお願いを聞いてもらいたいなら別な二択を準備した方が聞いてもらいやすいです。
技術1:イエスorノーではなく、選択してもらう
・ナー。忙しいところ申し訳ないんだけど、子ども泣かせたままだと可哀想だし、部屋も子どもが誤飲したら大変だから、どちらか協力してくれない?
・ナー。いつも仕事ありがとう。最近子どもとお風呂入ってる?子どもの成長のためには21時前に寝かした方がいいって言うし、お風呂か食器洗いかどちらかお願い出来る?
こんな感じだといかがでしょうか。
先ほどのお願いと比べて聞き入れやすくないですか?
ポイントは大きく3つです。
- 頭の中に思い付いた言葉をそのまましゃべらない。
- 相手の頭の中を想像する。
- 相手のメリットを理由にする。
他のコツとして次のものを取り入れるとより効果的だと思います。
- 相手の名前を呼ぶ。
- 相手に感謝の気持ちを伝えたり、相手を尊重している意思を伝える。
人って、やっぱり自分の名前を呼ばれる(認知される)と、断りにくくなるという心理が働きます。
また、感謝の気持ちを伝えられたり、尊重してもらったりと、自分に好意を持ってくれていると分かる人の気持ちには応えたいと思ってしまうものです。
以上のコツを抑えつつ、今回の例で言えば、相手も子どもが泣きっぱなしだと相手だってきっとうるさいだろうし、可哀想って思ったりしているはず。
子どもが誤飲するということを知らなくても、それを知らされれば誤飲したら危ないこと位は容易に想像もつく。
この状況をしっかり共有した上でどちらかを選択させる自由を与えてあげる。
そうすると命令された感じがなくなります。
そして、むしろ自らやったような錯覚と達成感が得られます。
これを繰り返していると、いつの間にか認められたいという承認欲求も働いて、自主的に動いてくれるようになります。
そもそも多くの男は家事に対して無能!
別の記事でも書いていますが、男性の多くはそもそも家事・育児に対する知識が絶望的に足りないのです。
例えばゴミ捨てだって、玄関に置いてあるゴミをゴミステーションに移動しているだけなのに、本気でそれでゴミ捨てという家事が完結したと思っている。
それをなんで私がいちいち教えなきゃいけないの!!という気持ちも意見も分かります。
分かりますが、分からない旦那さんになぜ分からないんだと叫んでみても、罵ってみても、ある日突然AIのようにラーニングして分かるようになることはありません。
これは間違いない真実であり、真理です。
でも個人的には、最終的に自分の願いを叶えたもん勝ちだと思っています。
不平不満を言いながら生きるか、自分の願いを叶えて笑顔で生きるか。
自分に変えられるのは自分だけです。
最後に…
伝え方について書いていたら、思った以上に長くなってしまった…。
まだまだ必要な技術があるので、折を見て追記していけたらと思います。
家庭では私も散々まーちゃんに支えてもらっていたからこそ分かる感謝の気持ちの伝え方。
職場では多くの部下や同僚、周りの人たちに支えられているからこそ分かる伝え方。
少しでも誰かの助けになればいいなと思います。
今日も一日ありがとう。
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