自動車保険、何となくで契約内容を決めてませんか?
重要事項説明書にほとんど目を通さないで契約しちゃってませんか?
実は、無駄な保険料を支払っている可能性があります。
なぜなら「あったら便利」程度にオプション特約でつけている弁護士特約は、思っている以上に広範囲で、かつ非常に優れたものだからです。
つけてなかったせいで凄い損をしてしまいました…
この記事では、最近この特約の凄さを身をもって体験した我が家の事例をご紹介します。
正確には、自分が加入している保険内容を理解していなかったために大損害を被ってしまった事例のご紹介になります。
この記事を読むと、現在の保険料を減額することが出来るかもしれません。
もしくは、私のような大損害を回避出来るかもしれません。
結論は、何となくで自動車保険に加入しているならその内容を一度見直してみましょうということです。
本記事ではソニー損保さんのHPを多く転載しています。
これは、我が家が加入している保険会社であり、今回ご紹介する事故に伴って直接色々教えてもらった体験として得た情報だからです。
特定の保険会社を推奨するものではありません。
保険の最適解は個々人で全然違うからね。
しっかり自分に合った保険を選びましょう!
自動車保険の弁護士特約とは
この前、歩いていたら車が私に向かって飛んできました…
駐車する時、ブレーキとアクセルを踏み間違えたそうです。
今回のようなもらい事故の場合、保険会社は示談交渉出来ないんだって…
自分に責任のない「もらい事故」では、保険会社は示談交渉ができません。
この場合、保険会社が示談交渉をすると弁護士法(第72条 非弁護士の法律事務の取扱い等の禁止)に抵触するためです。
つまり、「もらい事故」の相手方との交渉は自分自身で行う必要がありますが、弁護士等に委任することもできます。その場合の費用負担に備えるのが弁護士特約です。
記名被保険者やその家族が補償の対象となります。
(ソニー損保HPより転載)
赤字にしてあるところ、テストに出ま~す!
(※後述しますのでよく覚えておいてね)
近年、費用を安くするために自動車保険を含め色々な保険商品をネットで完結させる時代になりました。
最近、自動車保険だけじゃなく、生命保険も証券会社もネットだもんね…
気付けば銀行も今はネット銀行にしてる。
ネット商品は費用が安い反面、自己責任という側面がとても強いです。
だからこそ、自分がどんな保険に加入しているのか明確に理解・納得している必要があります。
弁護士特約は一家に一契約でいい
弁護士特約は1契約でとことん広くカバーしてくれるんだよ。
弁護士特約の対象範囲は以下になります。(ソニー損保の場合)
・記名被保険者
・記名被保険者の配偶者
・記名被保険者及び配偶者の同居の親族
・記名被保険者の同居の子
・記名被保険者の同居の子の配偶者
・別居の未婚の子
うわぁ…
改めて見ると凄いね…
私もまーちゃんの事故をキッカケに保険を見直しててビックリした!
改めて調べてみると、弁護士特約はその補償範囲がとても広いことが分かりました。
そんな中、我が家は私とまーちゃんの二人が「以前は」ともに弁護士特約に加入していました。
つまり完全に補償範囲が被っていて、全くの無駄な費用を支払っていたということです。
保険会社によって差はあるとは思いますが、弁護士特約は年間2,000円~2,500円位が相場です。
年間2,000円程度か…と侮ってはいけません。
特に田舎では車がないと満足に生活も出来ません。
2,000円×48年=96,000円になるね!
(※18歳で免許を取り、65歳定年迄)
僕の家ならママと子ども2人分が無駄な訳だから…
96,000円×3人=288,000円が無駄になるってことだね!
実際は65歳を超えても田舎では運転している人は多いです。
今回まーちゃんに突っ込んできた方も高齢の方でした。
そう考えるともう少し無駄なお金は多くなるでしょう。
このお金を「それだけ」と捉えるか「そんなに」で捉えるか…。
資産形成を前提に考えると、複利の効果でその「それだけ」と思われがちな6,000円(2,000円×3人分)がとんでもない差になってきます。
資産形成を始めた理由を過去記事でも紹介しています。
ネット保険は自己責任だからこそ、安易に考えずしっかり契約しないといけません。
それにも関わらず、私は弁護士特約の中身をよく理解しないままもったいないという理由で夫婦ともに特約を外してしまいました。
弁護士特約案件のもらい事故
今までは二重契約になっていたのに…
今回の事故の時には二人とも特約外しちゃってた!
事実は小説よりも奇なりとはよく言ったもの。
特約を外した直後、まーちゃんが交通事故の被害者となってしまいました。
そうなのです。
最近、固定費の削減(スマホ料金、ネット費用)で20万円以上の節約が出来ていた私は、目先の2,300円(ソニー損保の場合)×2人分に目が眩んでしまい2人とも特約を外してしまってました。
ママが空を飛んできた車に引かれたんだよ!
それで壁に挟まれたの!
ママがいなくなった後の壁はドラゴンボールみたいに、ボコォォォってなってた!
駆け付けた救急隊員の方にも、後から最初見た時は無理かもと思ったと言われました…
一見、大惨事となった事故現場。
事故の状況にパニックになった運転手は、車に挟まったまーちゃんを見てただただパニックになるばかり。
車を移動することもしないまま、しばらくしてやっと救急隊が到着しました。
救急隊の方が、運転していた方に事故車を前へ出してくれとお願いするもパニックを起こして中々動かしてもらえず…。
本当に申し訳ありません…
※私も知らなかったのですが、駆け付けた救急隊員の方は車を動かしたりは出来ないそうです。
その間ひたすら壁と車のサンドイッチの具になっていたまーちゃん…。
※あくまで自己申告ですが、30分以上は具になっていたそうです。
ママね、小さな小さな声でず~っと
「車を…車を動かしてください…」って言ってたよ!笑
笑いごとじゃないよ!
ホントに声も出せない位圧迫されて痛かったの!!
その後何とか治療をしてもらいましたが、まーちゃんは後遺症障害が残ることとなってしまいました。
「医学的に」が重要なのか、先生も最初は慎重でした。
私はその場に居合わせておらず、現場写真を後ほど確認しましたが…
え?
ドラゴンボール…!?
ホントに壁がベコッとなっていて、かいくんの話が大袈裟じゃないことが分かりました。
救急隊の方のダメかと思った…という感想は容易に想像出来ました。
弁護士特約を外した者の末路…
大変だったのはここからでした…
まーちゃんはこの事故で右腕がしばらく動かなくなりました。
右腕だけじゃなく、他にも全身打撲で普通に過ごしているだけでも激痛が走る。
右利きのまーちゃんは、特に家事に大きく支障が出ました。
炊事洗濯も出来ませんし、車の運転も出来ません。
何もかもが満足に出来ません。
仕事しているんだから、毎日早く帰れるとは限らないよ…
私が毎日必ず早く帰れればいいのでしょうが、どうしても残業しなければならない時もある。
一番困るのは、私が急に残業になってしまった場合です。
私の帰りをあてにしていたのに帰れなくなってしまうと、誰もご飯が作れなくなってしまう…。
こういう場合は予定を立てられないことが一番困るので、近所の総菜屋さんに無理を言って数ヶ月間毎日おかずを宅配してもらったりしました。
洗濯とお風呂掃除は僕が担当したよ!
私は洗い物とお部屋の掃除とか!
要は、毎日家族4人分の外食費+デリバリー代を支払っている訳です。
当然、自炊をするよりも家計が圧迫されてしまいます。
他にも、やはり子どもたちが出来ることには限界があります。
私が夜遅くなる時に合わせて、家事代行をお願いしたりしながら何とか日々を過ごしていました。
そんな状況にも関わらず、私たちの保険屋さんはもらい事故の場合交渉することが出来ないのです。
弁護士特約を外した私が悪いんですが…
100:0の場合では相手の保険会社とは自分自身が交渉しなければなりません。
先方の保険屋さんにとっては何百、何千件のうちの1件かもしれませんが、こちらは初めての1件。
さらに電話を受けるまーちゃんは痛みを耐えながらかかってきた電話に対応しなければならない。
しかも、先方の保険会社さんは中々負担が増加した部分の補償を認めてくれませんでした。
特に飲食費は事故に関係なくかかる費用なので等々の主張を繰り返して、補償の話を中々取り合ってはくれません。
私は事故を理由に贅沢をしていると思われてるの…?
想像以上の精神的苦痛が待っていました。
悶々としたものはあったものの、相手の保険屋さんは超大手です。
大手がそう言うのならそういうものなのか…と半分諦めていました。
ところが、最終的に提示された慰謝料を見てビックリしました。
- 慰謝料 … 432,013円
- 後遺障害の損害 … 599,536円
え…?
今までこんなに苦労してきて…
しかも私、一生右手がうまく動かないのに…
100万ちょっと…なの??
これはあまりに理不尽な対応だなと感じました。
弁護士特約はないけど弁護士に登場いただいた
これが妥当なのか、うちの会社の弁護士に聞いてみるわ
これまでの対応姿勢に、私自身も不満を募らせていたところでした。
起きてしまった事故を今更どうこう言っても意味はありません。
相手だってわざとやった訳ではありませんし、憎しみは憎しみしか生みません。
結局、大事なのは未来がどうなる?って話だしね。
ですが、未来に向かって続くまーちゃんの不自由さについては、せめて金銭的に補填するべきだとは思います。
なぜなら、その金額で家事負担を和らげられるものを購入出来るからです。
その部分が60万円?
私は慰謝料よりも、その金額の方に納得がいきませんでした。
ただ、一方でそれが相場なのかもしれません。
それは素人の私たちには分かりません。
私が直接話をしてもよかったんですが、そこで言いくるめられてしまったらもう終わりです。
まずは相場観を知るために情報収集から始めないと…
そんな意図も抱えながら、会社の顧問弁護士に一連の流れと損害賠償額計算書、その他必要書類を渡して話を聞いてもらいました。
すると、損害賠償額計算書を見た瞬間…
あれ?
これ、低くないですか?
と、手元にあった難しそうな本をペラペラ捲りながら言いました。
その後、色々と説明がありましたが、結論的には上乗せ200万位はいけるでしょうと。
ただ、裁判をする覚悟があるかないかで変わってくるとのこと。
裁判をする覚悟があれば、200万位の上乗せはいけるものの時間も長引くし、色々と拘束もされる。
であるならば、請求出来る上限の7~8割程度を目標に先方から示談を引き出す方がいいのでは?と提案されました。
既にかなり時間も経過しているし、早く終わらせたい…
まーちゃんの希望もあったので、弁護士の先生に全てをお任せしますと伝えました。
最初は相場観を確認するだけのつもりでしたが、私が調べたり仕事中に電話したり…といった手間を省略出来ると判断して全てをお任せすることにしました。
弁護士先生はやっぱ凄かった
弁護士ってSUGEEEEEE!!!
結論は想定通りの8割弱程度の上乗せとなりました。
途中何度か先生から連絡があり、○○円という提案が届きましたが交渉の土台にすら上がらない内容なので断りますよ?と。
私たちはそんな風に、ただただ先生からの定期的な連絡を聞くだけ。
そんな日々が続いていました。
そして先生に依頼して約半年、ついにその連絡が届きました。
長引きましたが、請求額の8割弱程度の条件を出してきました。
当初お話した通り、裁判してでも残り2割を取りに行くか、ここで示談に応じるか…
どうしますか?
今回は当初の予定通り、160万円弱の追加請求で示談とすることにしました。
弁護士先生の成果報酬は、今回の場合経済的利益(要は増加額)の20%です。
これを高いととるか安いととるかは人それぞれだとは思います。
ですが、今までの保険会社の対応を加味すると、直接やりとりしていたらこれほどの慰謝料はもらえなかったと思います。
また、これほどの成果が出ないにも関わらず私たち家族が交渉したり情報収集したりする時間もかかってしまったでしょう。
それが30万程度の金額で手に入ったのであれば、安いものだと私は考えます。
弁護士特約があればかからなかった報酬額
一方で、弁護士特約があれば当然この30万円はかかりませんでした。
事故の相談しに行った時、弁護士から最初に確認されたのがこの弁護士特約でした。
え…
この間外したやつのことでは…?
交通事故の中で、もらい事故の確率って結構高いんですよ。
年間2,000円程度なら悪くない補償だと思いますよ。
確かによく考えてみれば、私ももらい事故を何度もされています。
今でも結構笑い話にしちゃうのですが、赤信号で止まっていたら覆面パトカーに後ろから突っ込まれたりとか。
横断歩道前で信号待ちをしていたら、車が突っ込んできてハネられたりとか。
今までは単純に相手の保険会社もしくは担当スタッフが好意的だっただけなのでしょう。
それらを全部ひっくるめてとても勉強になりました…。
まとめ
今回は私自身の判断ミスでまーちゃんに不必要な精神的苦痛を与え、手痛い出費に繋がることになってしまいました。
また、もし弁護士にお願いするという選択を思い付かず泣き寝入りしていたら130万近い経済的損失にも繋がりました。
今回のことを通じて冷静に客観的に考えると、年2,000円の負担で家族4人全員のもらい事故をカバーしてくれるなら全然高くないと思います。
しかも、別居していても未婚であれば補償の対象となります。
2,000円ちょっとなら私のお年玉でも払えるー♪
弁護士特約は契約期間の途中でも月割計算で付与出来るそうです。(ソニー損保の場合)
以前の私のように一家で2つ以上弁護士特約を付与しちゃっていないかどうか。
経費節約のためにも確認してみることをオススメします。
そして、やらかしちゃった私のように一家で誰も弁護士特約を付与していない場合。
たった2,000円ちょっとで家族全員の精神的苦痛や経済的補填の保証が出来ると考えれば…
一考の余地ありだと思います。
私は絶対入る!
ナーの契約で。笑
ネット商品は自己責任。
しっかり商品内容を理解して、自分に本当に必要なものは何のか。
過剰補償になっていないか、補償が不足していないか。
改めてしっかり考える必要があると勉強になりました。
まーちゃん、今回は本当にごめんなさい。
自転車保険の加入が義務化されてきています。
でも自転車保険には入ると損しちゃうかもしれません!
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