新車と中古車、どっちがお買い得なのか。
車を購入する時誰しもが一度は考えたことがある悩みではないでしょうか。
結論として、損得で車を買うなら中古車一択です。
さらに言えば少々過走行気味の中古車がかなりおすすめです。
特に資産形成時における車両購入であればなおさらです。
なぜなら、一部の超高級車以外は基本的にリセールバリューは期待できないので、車は基本的に消耗品だからです。
一部の高級車を除いて車のリセールバリューは期待できない。
特に最近ビッグモーターの買取詐欺や保険金請求などの不正問題で有名になりましたが、買取価格も相当業者側が有利な状況で私たち素人は太刀打ちできません。
私も先日、妻が事故を起こしてしまい車を購入しました。
過失割合で先方が理不尽な主張を続けていて、まだ決着していません…。
この記事では実際私がどんな計算をして、中古車を購入したのかご紹介します。
この記事を読むと、中古車を購入することで資産形成が促進される意味が分かります。
結論は、車を購入する意味をちゃんと理解することで無駄なお金の出費がかなり抑えられるということです。
中古車が得な理由
何のために買うのか、目的を正しく理解することが大事!
まず大前提ですが、新車と中古車ではどちらがいいかという質問に対して、実は明確な答えはありません。
ただ、新車と中古車ではどちらが得かという質問に対しては、中古車が得だと分かっています。
え?
何言ってるの??
この違いを説明するために、一番最初に抑えておかなければいけないのが何のために車を買うのかということです。
目的が違えば手段が違う。
まずなぜあなたは車を買うのかを理解することが超重要。
お金を使う意味は、その目的によって大きく3つに分類されます。
浪費は悪い意味で使われがちですが、日々の満足度を高めてくれるという点では必要な出費です。
趣味にお金を払うのは浪費になるよ。
適度な浪費はストレス発散にもなるし必要経費!
さて。
あなたはなぜ車を購入するのでしょうか?
私の場合は田舎に住んでいるので、通勤や休日の外出時に車が必須だからです。
電車やバスがそう頻繁にある訳でもなく、そもそもショッピングセンターは郊外型が中心です。
生活に必要だから買っているだけ。
つまり、『消費』になります。
もしもあなたが乗りたい車があって、そのために日々頑張っているということなら、それは『浪費』です。
損得ではなく「その車じゃないと満足できない」ので、その車を買えばいいと思います。
しつこいけど、浪費は別に悪いことじゃないよ!
この記事は車の購入を消費として考えている人へのご紹介です。
車が年いくらで乗れるのか考える
車に限らず年とか月とか単価で考えるクセをつけるのはおすすめ!
消費として車を購入するのであれば、新車と中古車どちらが経済的に得なのかという話になります。
そうすると、何をもって得と考えるのかという話になります。
実は、この判断基準はそれ程難しくはなく、あなたも普段無意識に計算して消費活動をしているはずです。
何のために買うのかを正しく理解すると、日常と同じ要領で考えられます。
今日は牛肉が食べたいと思えば、高いか安いかではなく牛肉を買うでしょう。
特にこだわりがないなら安い方を買った方が量も多いしお得に購入できます。
車の場合は金額が大きくて少し感覚が麻痺しがちですが、要は普段やっていることと同じように考えればいいだけです。
車の場合は、車両価格にローンや保険料といったものを加えた総額に対し結果的に何年もつのかという考え方になります。
車の場合は車両本体の他にマイカーローンや車両保険といった必要経費がかかるのを忘れずに!
損か得かという話ならば、このように整理することで必然的に答えが出てきます。
もちろん、乗りたい車があるなら「牛肉が食べたいなら牛肉を買う」という先ほどの事例のように、乗りたい車を買えばいいと思います。
新車で購入し、短期間かつ少走行距離で売却する方法もあります。
その方法も加味すると、それこそ車種ごとのリセールバリューが違ったり、外的要因(ウクライナ戦争など)といった運要素も絡んでくるので本記事では両方乗り潰す前提で比較します。
車の購入で必要になる費用
実際は税金とかガソリン代とか細かいものもあるけど…
軽微な違いとして割愛します!
あくまで全体像を説明したいので!
まずは車に大きな影響を与える諸費用の確認です。
※今回私が購入したのは妻の通勤用軽自動車なので、そちらを例にします。
特に新車と中古車で大きな違いが出るのはここでしょうか。
それではそれぞれの総額を算出してみます。
自動車を新車として買った場合の費用
今は軽自動車の値段もどんどん高騰しています。
昔は100万円位だったのにね…
今回私が買った車はマツダのキャロルです。
キャロルはスズキのアルトのOEMなので、一般的に流通しているアルトの同グレードで比較しました。
(※OEM:販売会社が違うだけで中身は同じ)
値下げ交渉をゴリゴリ出来る人はもっと安くできるでしょうが、あくまで常識の範囲内の比較です。
この条件だと以下になります。
- 金利2%で133万円。
- 金利8%で175万円。
改めて金利って凄いもったいないって思うよね…。
車屋はローンを組むとローン会社から紹介料で手数料バックがあります。
そのためにローンを組ませようとしますが、ちゃんと金利を比較して0.1%でも安い金利で借りること!
130~180万円もする高価な車両になってしまいました。
多くの方は10年間は乗ると考えて事故のリスクにも備えるため車両保険にも加入します。
軽自動車は普通自動車と違い、比較的安価に設定されていますが概ね1万円~1.5万円は追加になります。
最終的に新車で購入した場合130万円+10万円(1万円×10年)と、安くて140万円程度最大で195万円にもなる計算になりました。
10年乗ると仮定すれば、年間14~19.5万円ということになります。
何気なく乗っている車って、実は結構高いんだね。
自動車を中古車として買った場合の費用
今回購入した車の詳細です。
もう1年新しい位がよかったんだけど…ね。
今回車を購入したのは、先日妻が事故を起こしてしまったことと8月に車検がくるからです。
車検前に車の底を見てみたら、シャフトのところが錆びてて交換対象になりそうでした。
そのため、次の車検は高額になると判断しての買い替えになります。
キャロルは金額が安いのでローンは不要。
仮に組んだとしても長期間は組めないので1万円利息が増えるかどうかです。
また、万が一ぶつかった時は買い直せばいいので車両保険にも入りません。
(※当然、対人対物は無制限で加入しますが新車と差がないので未考慮)
え?これで終わり?
安い中古車を買う一番のメリットは、車の購入時に伴って発生するコストを大幅にカットできることです。
結果として30万で購入した車なので、2年もてば15年、3年もてば10万円、4年もてば…。
大切に乗れば乗るほど、年間の単価がどんどん下がることになります。
買換え前の妻のピノは乗出し40万円で6年もったので、年間6.6万円と新車価格(14~19.5万円)と比較して大幅にお得だったということになります。
2年で新車と同程度って考えると、10年乗らなきゃ!って思いながら乗るより気楽です♪
また、中古車にする一番のメリットは「毎月の支払いにならない」お金を投資に回すことで資産形成を加速させることができる点です。
え?加速?検討を…
やめなさい!笑
中古車購入サイクルが出来ると
余談として、我が家の場合を少し踏み込んでご紹介します。
我が家の場合、2023年8月に車検となり恐らく12~15万円は修繕費用がかかる状況でした。
2023年7月に車検2年付き、乗出し30万円の車を買うということは、実質15万円で次の車へ乗り換えるということになります。
出費としては15万円で年数の新しい車に変わるということなので、2年もてば7.5万、3年で5万…となります。
中古車は一度このサイクルにハマると驚くほど出費を抑えることができるようになります。
本来は車検を通してもう少し乗るつもりでしたが、先日の事故で足回りにダメージを負っています。
足回りのダメージは走行中に何かおきてしまうと取り返しのつかない事態になりかねません。
修繕をしなければ修繕費相当額が買い替え代になると考えて買換えました。
本当はもう1~2年乗りたかったんだけどね。
足回りはやっぱりちょっと怖いから買い直します!
中古車販売価格も総額表示へ
新車と違い、中古車って後から色々言われて結局高額になってしまうイメージがありませんか?
ビッグモーターで表沙汰になった各種不正に代表されるように、中古車市場は売り手側が非常に有利な状況となっています。
整備士とかプロの人に「買い替えないともう危ない」って言われたらやっぱ買い替えちゃうよね。
2023年10月1日から中古車も大手スーパーやコンビニとかと同じように、「支払総額を表示しなければならない」となりました。
『中古車の販売価格の表示(「支払総額」)に関する自動車公正競争規約・同施行規則の改正について』というそうです。
何となくぼったくられそうなイメージがあった中古車も、この改正で少しは身近な存在になるのではないでしょうか。
消費としての車なら安さと気楽さが正義
車が何のために必要なのか、よく考えてみて!
車を消費として購入するのであれば、年単価でどちらが安いのかで決めましょう。
せっかく買うなら少しでもいい車の方が…という気持ちが湧くのは分かります。
浪費の場合はそれでいいのですが、消費として考えた時そのスペックは不要です。
あったらいいなは無くても困らない!
それに同じ車に「10年間乗らなければならない」と思いながら乗るのと、「2年乗れたらいいし、4年乗れたら儲けもの♪」と思いながら乗るのとではどちらが精神的に楽か。
例え壊れなくても、車に飽きたら車検のタイミングで乗り換えるのも簡単です。
そういった意味でも車を消費として割り切り、新車との差額をつみたてNISAへのインデックス投資に回して資産形成を促進させましょう!
まとめ
車はとても高価なものです。
そして、車は売主がプロであるため悪意をもって対応されると素人である私たちはそれを見抜くことが中々難しいです。
そんな高価で難しい買い物だからこそ、目的が何かを明確にする必要があります。
浪費であるなら好きな物を買えばいいと思いますが、消費として買うなら安くお得な方を選択するべきです。
乗りたい車がある場合は、それ以外は満足できないからね。
車の場合は中・長期間乗るので、年単位でいくらなのかを計算すると比較できます。
こういう状態になると判断しやすいね♪
新車と中古車を比較する時には、金利と車両保険が大きな差になります。
安い中古車を購入すると、価格が安いのでマイカーローンを組む必要もなく金利が不要です。
また、事故をおこした時は買い替えればいいので車両保険もいりません。
この記事では触れていないけど、残価設定型だけは絶対にしちゃダメだよ!!
結果として、軽自動車の場合は新車だと130~200万になるのに対し、30万で済むことになります。
新車は10年、中古車を2年で計算すると、大体年単価が同じになります。
新車は10年乗らなければいけないのに対し、中古車は2年もてば十分で3年目以降は儲け物となる。
同じ車で飽きても気軽に乗り換えできるね♪
新車より中古車を選ぶメリットは、その差額をつみたてNISAなどの非課税制度を使った長期的なインデックス投資に回すことができる点です。
新車にお金を払ったつもりで年利7%で3万円ずつ投資すれば、20年後には1,560万円にもなります。
新車の場合はなくなっていくお金だし、中古車の場合は資産形成になる。
同じお金でも倍以上の価値が変わってくるということ。
給料が中々増えにくい昨今、大きな出費を抑えると一気に生活が変化するのでおすすめです。
この記事では私が買い替えた軽自動車の例をご紹介しました。
実はもう一台乗っている車も壊れかけていて購入を検討しているので、買い直した時には改めてご紹介します。
車は消費と割り切って、2~4年乗れればいいや位の車を買うようにしよう!
こちらの記事でも新車と中古車の比較をしています。
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