子どもの不登校に対して、自分の育て方に問題があったんじゃないかと自分を責めていませんか?
もしくは子どもを責めてしまって、後から何であんなことを言ってしまったんだろうって辛い時間を過ごしてしまっていませんか?
まず大切な結論として、子どもが不登校になるのは親の子育てが原因ではないということ。
特に、私のような弱小ブロガーの日記に辿り着いたあなたが、問題ある子育てをしているはずがありません。
不登校の子を持つ親は、特に母親のせいにされがち…
ホントに辛いと思う…
その証拠として、例えば同じ親の子どもでも1人は問題なく学校に通い、もう1人は不登校になるなんてことも普通にあり得ます。
親の子育てが原因なのであれば、2人ともほぼ同じ結果になるはずです。
同じように、子どもの発達障害が原因でもありません。
発達障害が原因ならば、同じ障害をもつ子どもはほぼ同じ結果になるはずです。
現に私の息子も発達障害と診断され、学校内で様々な揉め事を起こしているものの学校は大好きです。
不登校は、親や障害が原因であると結論できるほど簡単な問題ではありません。
要因の1つにはなるかもしれませんが、それだけが原因ということはありません。
不登校は複雑に様々な要因が絡み合っておきた「結果」です。
一方で、複雑に様々な要素が絡み合っているからこそ対応を誤ると深刻化してしまう側面があるのは事実です。
実は、私も長男がADHD診断を受けつつ、娘が現在不登校の親です。
我が家もまだ完全に不登校を脱却出来た訳ではありませんが、少しずつ状況は改善してきています。
この記事では私の実体験を交えつつ不登校の子どもとどのように向き合い、対応しているのかをご紹介します。
日本国内における不登校に関する現状
まずは前提条件の確認から!
何かを説明する時には、前提条件を整理しないと正しく伝わりません。
我が家の体験を誤解なくお伝えできるよう、まずは不登校というものについて簡単に説明します。
不登校とは
不登校について、国は以下のように定義しています。
何でお偉い方が作る文章って、こんなにも分かりにくいのでしょうか…。
- 年間30日以上欠席している。
- 欠席の理由が病気や骨折などのケガではない。
簡単に言うと、この2要件を満たしていたら不登校ということになります。
娘は本ブログ執筆現在で300日以上病気やケガではない理由で欠席しているので、不登校に定義されます。
私は不登校なんだね…。
不登校は意外と多い
私が定期購読している読売KODOMO新聞に、以下の記事が掲載されていました。
- 不登校の人数は24万人以上。
- そのうち欠席日数90日以上は55%。
24万人以上のうち55%なので13万人以上の子どもが90日以上学校へ行けていないということになります。
全国的にこれだけ多くの不登校という事実がある。
それはつまり、私や妻、そしてあなただけに問題がある訳ではないと言えます。
念のために文部科学省のHPも確認してみました。
定期購読しているKODOMO新聞の内容とも一致しているので、どうやら全国的に不登校という事実はやはり存在しているようです。
我が家やあなたに問題があるのだとすれば、全国的にこれ程不登校が増える理由に説明がつきません。
不登校の子どもに親がすべきこと1選
子どもには子どもの考えや人格があります。
不登校の子どもに親がするべきことは、基本的に1つだけです。
それは、ただただ寄り添い、全力であなたの「味方である」と伝え続けることだけです。
驚くかもしれませんが、我が家がしたことはこれだけです。
「不登校であることを心配している」と伝えるのではありません。
不登校であろうがなかろうが、あなたはあなたであり、私たちにとって大切な人なんだと伝え続けるのです。
娘は300日以上不登校が続いていましたが、ある日1限だけでも行こうかなと口にするようになりました。
その後また休み始めましたが、しばらくするとまた明日も行ってみようかなと口にするようになりました。
そんな状況を続けているうち、半年以上ぶりに1週間1度も休まず登校することができました。
1限しか行けない日もあったけど、1週間連続で登校することができたよ!
親は子どものことが大好きだし、大切だし、心配だし、可能な限り失敗せず傷つかない幸せな人生を歩んで欲しいと願うものです。
一方で、少し考えてみて欲しいことがあります。
親が子どもにやらせようとしていることって「自分が思い描いている成功」のためではないですか?
小学生にもなれば既に自我も芽生えています。
子どもには子どもの人生があり、やりたいことややりたくないことがあります。
「子どもだから」という目線で付き合うのではなく、一人の人間として意思を尊重してあげることが大事です。
これは「嫌われる勇気」で有名になったアドラー心理学の考え方ですが、私の人生における基本理念です。
不登校の子どもに親がしてはいけないこと5選
愛するが故にしてしまいがち…。
子どもの不登校は親のせいではありません。
しかし、不登校になった後の接し方次第では状況を悪化させる可能性があります。
親が自分を責める
親が自分の自己肯定感を下げていては、子どもに安心を与えられません。
子育てにはとてつもないエネルギーが必要。
そのエネルギーを浪費しないようにしないと、子どものパワーに負けてしまう。
不登校の子どもをもつ親として一番やってはいけないのが、自分を責めることです。
子どもが不登校になると、どうしても自分の子育てに問題があったのではないかと自らを責めてしまう気持ちは分かります。
ただ、自分自身がネガティブになっている状態なのに、どうして子どもを前向きにすることができるでしょうか。
子育てはとてもエネルギーが必要。
自分を責めてるとそのためのエネルギーを浪費しちゃう!
子どもにはやはり自己肯定感を高くもつような子育てをしたいもの。
そのためにもまずは自分自身を責めることをやめましょう。
もし仮に子どもが更に反抗期真っ最中だったとしたら、それこそ親の方が精神的にやられてしまい本末転倒です。
我が家は息子が中学2年、娘が小学6年なので両方反抗期全開です!
もうね、精神がゴリゴリ削られますよ…
無理矢理学校へ行かせようとする
子どもが学校に行こうとしないのは、子どもなりの理由がちゃんとあります。
その子どもの意思を無視して、一方的に親は子どもの言うことを聞いておけばいいという考えは危険です。
一度冷静に考えみて欲しいのです。
「何のために学校に行かなければいけないのか」ということを。
今は学校に「行かなければいけない」理由は減ってきている。
勉強が遅れるという理由なら、今はオンラインでいくらでも勉強をすることができる時代です。
将来会社で人付き合いが必要だからという理由なら、今はリモートワークが可能な時代です。
私も先日、クラウドワークスやランサーズといった副業マッチングアプリでオンライン秘書なるものがあることを知って度肝を抜かれました。
秘書業務ですらリモートワークで成り立つ時代なのです。
今はどんな状況でも無限の可能性があります♪
そもそも日本国内に縛られていることがもはや古く、世界中のどこにでも行けるし繋がれる無限の可能性がある時代なのです。
学校に行けない理由を特定する
人間の脳というのは意外と単純で、口にしたことを真実として理解しようとします。
アメリカの哲学者であり、心理学者であるウィリアム・ジェームズは次のように言っています。
楽しいから笑うのではない。
笑うから楽しいのだ。
例えば、最初は特に明確な理由がなかったとしても、親が何度も聞いてくるから何となく心当たりのあるクラスの友だちとちょっとした口論になった事実を伝えたと答えたとします。
すると、段々自分はクラスの友だちと交友関係がうまく築けていないと認知するようになります。
つまり、本当は不登校の原因じゃなかったものまで不登校の原因だと思うようになってしまうのです。
言語化した内容を脳は事実であると錯覚してしまう。
また、原因探しは悪いことを良くしようとする時に行うものです。
例えば子どもが何かの賞をもらってきた時に、何でだと質問することはありません。
子どもも本能的にそれは分かっているので、親が何でだと聞けば聞くほど子どもは自分が悪いことをしているように追い詰められていきます。
そもそも原因を特定し、それを排除したからとて不登校がなくなったりはしません。
そんな簡単は問題じゃないよ!
子どもの心が回復していけば、自然に話をしてくれるはずです。
居場所を奪う
不登校になった子ども自身も、自分の心が台風のように吹き荒れているはずです。
学校に行くという他の人はできることができない劣等感や、親に対する罪悪感、思うようにいかないもどかしさ等、心も頭もフル稼働して疲れています。
子どもも自分の感情とどう向き合えばいいか分かりません。
それは語彙力不足で表現できなかったり人生経験の不足などその原因は様々です。
人によってそれぞれでしょうが、一人になりたいなら一人にさせてあげましょう。
子どもが何か習い事をしたいと言った時は、一緒に探してあげるのもいいでしょう。
我が家はフリースクールを明確に娘が拒絶したので行かせていませんが、そういったものを利用するのもいいと思います。
子どもがここにいていいんだと思える場所を作ってあげましょう。
娘も読売KODOMO新聞に不登校の記事が掲載されているのを見て、苦しんでいるのは私だけではなかったんだと少し心が落ち着いたようです。
自分たちだけで何とかしようとする
親は万能ではありませんし、完璧な親など存在しません。
そもそも親は、子どもが産まれて初めて親になります。
つまり子どもの年齢=親としての年齢です。
我が家は2023年時点で長男が14歳になりますが、逆に言えば私は父親14歳ということです。
父親14歳ということは、息子と同じで私も親としてはまだまだ未熟な若造です。
親だって完璧じゃない。
親だからアレもコレも完璧にしなければいけないと思う必要はない。
知らないこと、苦手なことは専門家を頼る。
私も色々な書籍を読んだり、学校の先生やスクールカウンセラー、フリースクールの先生といった方たちと話をしました。
知らないことや出来ないことは別に恥ずかしいことでも悪いことでもありません。
知らないことは知っている人に聞けばいいのです。
実際、娘が学校に行こうと一歩踏み出せたのは「親が迎えにこないと帰れない」という小学校のルール(?)を、「家に付いた連絡を親から電話をもらえるなら好きに帰ってもいい」と学校が変更してくれたからです。
正直「え!?」って思いました。
お腹痛くなっても耐えなきゃいけないのは嫌だったの。
娘が学校に行きたくなかった理由の一つに、帰りたい時に帰れないということがあったのを私は知りませんでした。
ただ、学校からの提案を聞いた時、娘が明らかに表情が明るくなったのを覚えています。
私たち親も完璧ではないし、完璧である必要はありません。
不完全だからこそ家族で支え合うことの大切さを実感できるのです。
我が家の不登校から現状まで
娘が不登校になってから今までの状況です
娘が不登校になってから現状までをご紹介します。
登校渋りという初期症状を私たちは気付くことができず、今ではもう少しちゃんと向き合っていたら…と思う時があります。
私たちがしていた誤った対応も含めてありのままをご紹介します。
登校渋り
娘が不登校になるキッカケはコロナでした。
ある日、学校から7℃以上の熱が確認された場合は出席を控えるよう通知がありました。
一方、息子は基礎体温が高く平熱が7℃前後でしたが、学校にその旨共有しておくと登校してもいいと言われていました。
風邪の諸症状がなければ学校として問題ないと判断し、息子以外にも同じような対応をしていたようです。
僕は7~7.2℃が平熱だよ。
そういった事情もあったので、ある日娘が7℃ちょうどではありましたが学校に連絡し、登校させました。
その日は特別何もなかったようですが、後日クラスメートの男の子から「7℃超えてんのに学校来んなってママが言ってたよ!」と言われたようです。
この日以降、娘は7℃を超えた日は絶対に学校へ行かなくなりました。
クラスメートにそう言われたことも、後になってから教えてくれました。
当時は実際に発熱していた
この時位から基礎体温が6.5℃位だった娘の基礎体温が徐々に上がり始めます。
2週間に1回程度だった発熱が、徐々にその頻度が増えてきました。
そしてとうとう常に7℃を超えるようになりました。
親としては、常に発熱している状態が続いていたので何かの病気なのではないかと心配しました。
精密検査を何度か受けたけど…
問題なしと診断されました。
明確な病名を提示されないまま、漢方薬による経過観測が数ヶ月間続きました。
すっごいマズかったから、ちょいちょい飲むのサボッてたけどね。
解熱後は腹痛を訴え始めた
コロナが落ち着き7℃という縛りがなくなると、不思議と自然に熱が下がりました。
すると、今度は腹痛による休みを訴えるようになりました。
今はもう7℃を超えることはありません
腹痛は目に見えないせいもあり、親の目からはサボッていると思われがちです。
ですが、大人だってストレスを我慢して会社へ行けば腹痛やだるさ等の体調不良が現れます。
子どもだってそれは同じです。
子どもを疑う前に、子どもの心配をしましょう。
学校へ行きたくないと真剣に思うと、本当に体調不良になります。
子どもに対してサボるための口実だろとか仮病じゃないかなんて冗談でも言ってはいけません。
腹痛は目に見えないので、何か大きな病気なのかもしれないと改めて精密検査を受けましたが、ここでもやはり何も問題はないと言われました。
私はずっとサボりだと思って怒っちゃってた…。
私もこの頃は多少強引に学校へ行くよう促していました。
塾には休まず通っていた
娘は当時塾に通っていましたが、そちらは休むことなく通い続けていました。
お腹痛いのは、基本的には朝なの。
夕方からの塾はあまり痛くならないみたい。
娘は勉強自体が嫌いな訳ではありません。
9割以上が指定中学に進学する田舎に住んでいるのに、中学受験を検討する位勉強に対する意識は高い子です。
だから勉強に遅れが出ることが不安だったのかもしれません。
不思議と夕方の腹痛はあまりないと言っていたので、塾だけは自主的に通っていました。
娘からの初めてのアラート
学校に行ったり行かなかったりを繰り返している中、娘から映画に行きたいと誘われました。
ねぇナー。
かがみの孤城見に連れて行って。
かがみの孤城は、私を誘う1週間前に妻と一緒に見に行ったはずの映画でした。
娘は普段同じ本やアニメを繰り返し見るタイプの子ではありません。
その娘が2週続けて特定の映画を見たいと言うのは何かあると思いました。
映画の内容は分かりませんでしたが、何かあると感じた私は娘と映画を見に行きました。
そして理解しました。
子どもは語彙力が足りなかったり、自分の感情をどう表現していいか分からず苦しんでいます。でも、助けを求めて小さなアラートを出しています。
子どもと真剣に向き合い、そのアラートに気付いてあげてください。
かがみの孤城は、とある共通点を持った不登校の少年少女たちの話しです。
狼のお面を被ったオオカミ様が仕切る孤城で、色々な不登校となった事情が違う7人の物語。
その映画を見て感じた、恐らく娘が私に一番伝えたかったシーンはコレです。
主人公のこころが朝腹痛を母親に訴える。
母親はこころに「学校行くの!?行かないの!?」と責めるような聞き方をする。
休むと答えたこころに対し、うんざりしたような態度をしながら学校へ休む旨の連絡をする。
部屋に戻ったこころは独り言のように「本当に痛いのに…」と口にする。
私はサボッていない!
私だって一生懸命頑張ってる!
戦っている!
きっと娘は私たち両親にそう伝えたかったのではないでしょうか。
でもどう伝えていいか分からないし、信じてもらえなかったらどうしよう…そんな不安な日々を過ごしていたのかもしれません。
私も同じような態度をとっていたと思う…
俺だって100%娘のことを信じてたかって聞かれたら…
胸を張ってそうだとは言えないよ…
この映画に出会えて本当にありがたいと思いましたし、誘ってくれた娘に本当に感謝をしています。
映画の帰り、娘に誘ってくれてありがとうと言い書籍を上下巻購入しました。
映画自体を気に入ったというのもありますが、他にも映画では表現していないもしくは自分が見逃した不登校の子どもたちの心の機微がそこに書いてあるかもと考えたからです。
この時から少しずつ、娘が発熱の時にクラスメートから言われたことなどを少しずつですが話してくれるようになりました。
また、特に虐められたり、友だちとの関係がうまくいっていない訳でもないと話してくれました。
今思えば、娘は親の何気ない言動から自分を信じてくれていないと感じ取っていたのだと思います。
完全不登校へ
2023年1月から娘は完全に学校へ行かなくなりました。
たまに友だちから連絡がきた時など、お付き合いで学校に行くことはありましたが、自ら行くことは全くなくなりました。
長男は学校から粗暴行為で呼び出し、娘は不登校…。
この時から妻の精神面が大分弱っていきました。
かがみの孤城の一件から、妻は自分の接し方に問題があったのではと悩むようになりました。
育児はただでさえ体力も精神力も使う大変なこと。
子どものことで自分を責めていると、子どもたちのパワーに負けてしまう。
私は可能な限り仕事を早く終わらせたりして、妻や子どもの話を聞くようにしました。
親だって完璧な訳じゃないし、初めての経験については知見だってない。
みんな間違ったって別にいいじゃないかと妻や子どもに言い続けました。
親も子どもも完璧な人間などいない。
特に今の時代は何が正しいのか分かりにくい時代。
だからみんなで辛いことを話し合ったり、楽しいことを共有しあったりすることが大事なんだと家族全員の共通認識にしていく。
私だって完璧な人間じゃない。
子どもに辛く当たったことなんてごまんとあるよ…。
お互いの時間を尊重する
娘は小さい頃ピアノを習っていました。
ピアノ教室が先生の体調不良で閉鎖となった今でも好きなようです。
不登校になった今でも部屋に籠ったりリビングにあるピアノを弾いたり、自分なりに気持ちの切り替えをしています。
子どもが興味関心のあることは好きなだけやらせる。
疲れて一人になろうとした時は邪魔しない。
僕はもーちゃんにまとわりついてよく怒られます…。
妻も精神的に疲れることが多いため、疲れた時は家事を私が多めに引き受けるなど臨機応変に対応します。
他にも早めに寝たり、AmazonPrimeを見たり、美容院へ行ったり、友だちと遊びに行ったり。
ゆっくりする時間を作ってあげるのはとても重要なことです。
大人だってメンタルが疲れた時は休まないと!
不登校は本人だけが大変なのではなく、親も精神がゴリゴリ削られます。
親が参ってしまったら、子どももどうしていいか分からなくなります。
こういう時だからこそ、親もゆっくり休養して心を休ませるのが大切です。
塾も不登校に
不登校が始まってしばらくすると、学校は休んでいても通っていた塾が休みがちになりました。
これはつまり、午前中に集中していた腹痛が終日おきるようになったことも示しています。
お腹がずっと痛いの…
実は、不登校ではありつつも、塾に行ったり外出自体は問題なくできていたので少し安心していた部分はありました。
塾に行けなくなったことで、次は部屋から出れなくなる引き籠りに発展するのではないかと心配し始めました。
塾へ行くことを強制すると、それがまた娘のプレッシャーになると考え親子で話し合った結果2023年4月で塾を休学する(本人は辞めたと思っている)ことにしました。
後日、塾を休んだ時の振り替えをどうするのか妻に聞かれるのが辛かったと教えてくれました。
責めているつもりはなくても、自然と「面倒臭いことをやらされている」という親の感情が漏れ伝わってしまっていたのかもしれません。
気を付けていたつもりだったけど…
かがみの孤城のお母さんと同じことをしてしまっていたのね…
フリースクールを探す
調べてみると、私が住んでいるところには不登校の子が通うフリースクールもありました。
内容を調べたり、スクールの先生に親だけで直接相談したりしました。
娘が望むならまずはこういうところに通ってみるのもいいのではないかと思い提案しましたが、娘は断固拒否。
私はビョーキじゃない!!
どうやら息子のADHDに関連した話題の中で、学校に通うのが難しければフリースクールに通うこともできるという話が過去あったことを記憶していたようです。
フリースクールの誤解を解きたかったものの、一旦それ以上話をするのをやめました。
正しいか正しくないかといいか悪いかは議論する意味がありません。
論理的な話題と感情論的な話題はするだけ時間の無駄です。
この間違いは親子でよく起きてるから気を付けてね!
親は正論、子どもは感情論。
でもフリースクールの先生から教えてもらった話はとても参考になったので、結果的にお願いすることはありませんでしたがとても大切な時間でした。
推し活には積極的に外出する
娘はストプリの推し活をしています。
Strawberry Princeという2.5次元アイドルとのことですが、私にはよく分かりません。笑
莉犬くんが一番好きだけど、みんな好きだよ♪
ある日、友だちから一緒にアニメイトに行かないかとお誘いメールが届きました。
嬉しそうに行っていいか聞いてくる娘。
どうやら小学生二人で電車に乗ってアニメイトへ行こうとしているようです。
不登校=暗い、引き籠りのイメージがありますが、娘は学校に行かないことと腹痛で時々動けなくなること以外はいたって普通。
推し活繋がりで友だちとも連絡を取り合い、一緒に出掛けたりできるなら積極的に促します。
私は学校での様子を少し聞いてみたかったので、心配だから車で送ろうか?と打診しました。
すると、お友だちも電車賃が浮くし嬉しいとのことだったので一緒に車で送ることにしました。
友だちとの会話を聞いている限り、娘が学校で何かしらの問題を抱えているようには感じられません。
一方で、友だちも学校に来ない娘に対して「何で来ないの?」とかそういったことを気にしている様子もありません。
ただただ推しの話しで笑い合ったりして、終始楽しそうです。
今の時代、不登校に対して特別な偏見とかないのかも?
アニメイトに着いてからは、私が一緒にいると友だちも娘も気を使うだろうからと近くの喫茶店で待機。
アニメイトから出てきた娘は目的のグッズを買えたようで、満面の笑顔でした。
基本的に何かをやりたがった時は、原則やらせてあげる。
やりたいことがうまくいくと、次も、次もと良い循環が生まれる。
遊園地にも友だちと行く
アニメイトに行った友だちから、今度は遊園地に行こうと誘われました。
これも二つ返事で行くと言う娘。
ただ、その日は私も妻もどうしても仕事を休めない。
駅からバスが出ていて、それに乗って終着駅迄降りなければ着くみたい!
車で送ってあげられないからと伝えると、自分たちで行き方を調べてお互いの親を説得する方法を検討したようです。
時々、本当にこの子は不登校なのか?と思う位、やりたいことや好きなことに関しては能動的です。
小学生2人がバスに乗って遠くの遊園地に行くのは心配でしたが、相手の親も承知している旨の電話があったので行かせることにしました。
基本的に何かをやりたがった時は、原則やらせてあげる。
やりたいことがうまくいくと、次も、次もと良い循環が生まれる。
当日は幸い晴天でとても楽しかったようです。
帰宅した娘はよほど楽しかったのか、ずっと遊園地での話をしてくれました。
学校の先生たちとの面談
不登校になってしばらくすると、学校の先生から一度本人も含めて相談出来ないかと連絡がありました。
娘は話すことないと多少嫌がってはいたものの、学校としても何かしらしたという記録がないと困るんだろうなと思い承諾しました。
特に虐めが原因などで、後で親から何か言われるのを避けたいのかな?とそんな風に思っていました。
自分が学生の頃先生に恵まれず…
正直、全く信用していません。
面談は私と妻、娘に対して担任の先生、学年主任と進学予定中学校の先生(スクールカウンセラー)の6者面談ということになりました。
実際娘も含めて面談をしてみると、最初疑っていた自分が恥ずかしくなる位丁寧に娘に接してくれていました。
責任転嫁のためでは?とか疑っていた自分が恥ずかしい…。
娘に対して、学校も無理して登校はしなくてもいいと明言してくれました。
そんな面談の途中、明らかに娘の目の色が変わった瞬間がありました。
それは、親が迎えに来なくても体調が悪くなったら帰っていいんだよ?と先生に言われた時です。
但し、本当に家に着いたか学校としては確認したいので、お父様かお母様のどちらか電話をいただけますか?と。
保健室登校だと結局ゆっくり休めないと私たちに言っていた娘には驚く提案だったのでしょう。
大きく目を見開いて、私たちの方を見ました。
娘はお腹が痛くなってからもずっと学校にいることが辛く嫌だったのだとこの時初めて知りました。
私たちは具合が悪くなったら保健室で寝てればいいと安易に考え、そう伝えていました。
しかし、知らない人が出入りする保健室ではやはりゆっくりすることは出来ず、それなら最初から行かなければいいと判断していたようです。
娘が自宅に帰ったら、私に連絡をし、私から学校に連絡を入れるということで途中帰宅できることになりました。
少しずつ登校開始
6者面談からしばらくすると、娘が「明日…学校行ってみようかな」とボソッと言いました。
でも、歩いて登校する時お腹痛くなったら心配だな…と。
もーちゃんが学校行ける時、ナーが送ってあげるよ!
不登校に関しては、とにかく登校する時のハードルを下げてあげることが重要。
軽い気持ちで登校できるようにすることで、とりあえず一歩踏み出すことができるようになる。
授業をしている途中から入ると目立つから嫌だと思った娘は、行くなら1限目から行って具合が悪くなったら帰るというマイルールにしたようです。
結果的に娘が学校に行く時は、私が朝送ることが家族内のルールになりました。
最初は2週間に1日1限だけだった登校が2週間で2日1限行けたり、1限ではなく2限まで頑張れたり、少しずつ登校できるようになりました。
私も頑張る!
一週間休まず登校できた
不登校だった娘も小学6年生になり、修学旅行というイベントが目の前に迫ってきました。
正直、私も妻も無理だろうなと諦めていました。
娘もどうやら行く気はなかったようですが、友だちから一緒に想い出作ろうねと言われたとのこと。
ん~~~。
ん~~~~~。
まぁ…頑張ってみようかな。
いきなり修学旅行は本人もキツイと分かったのでしょう。
ある日私たちに宣言しました。
私、とにかく一週間、例え1限だけだったとしても休まず登校してみる!
修学旅行の練習のためだったというのは後日教えてもらったのですが、この宣言には正直度肝を抜かれました。
何度もチャレンジしては失敗してを繰り返した結果、修学旅行がある前の週にとうとう1日も休まず目標としていた一週間連続登校を達成しました。
誰かにやれと言われてやるのではなく、自分でやると決めたことは「力」になる。
親だからと子どもに何かを強制しても意味はない。
達成した時のドヤッた娘の顔も、目の奥にある疲労困憊な様子も、私は一生忘れることはないでしょう。
大人はどうしても結果を重視しがち。
でも子どもには結果ではなく、過程を褒めてあげましょう。
我が家の場合は、行けなかった時に「残念だったね」「また次頑張ろう」とは言いませんでした。
行こうって前向きな気持ちになったことが凄いじゃん!昨日までのもーちゃんより成長してる証拠だよ!といった具合に過程の段階から声をかけます。
また、目標達成した時も「目標達成して凄い」ではなく「あれだけ頑張ってたんだもん。もーちゃんならやれると信じてたよ!」といった感じに頑張っている過程をちゃんと見ていたよといった具合に声をかけました。
修学旅行も無事に行けた
小学生の修学旅行は一泊二日。
但し、ず~~っと同級生や学校の先生といった家族以外の人と一緒にいなければいけない一泊二日。
一週間連続登校できたとはいえ、さすがに無理だろうと思っていたところ…
私、行くよ?
当日の朝、めちゃくちゃお腹痛くなったらやめるけど。
一週間連続登校が自信になったのか、堂々と修学旅行行く宣言をしました。
そして、結果としては無事一泊二日の旅行を終え、帰宅してからは2日間の想い出話をず~~~っと話してくれました。
主に一緒の班だった男子がいかにクソだったかっていう…笑
本人も大変だったし、正直辛かったけど、頑張って修学旅行に行って良かったと口にしていました。
不登校再会
いきなり頑張った反動なのか、修学旅行が終わった後は登校する日が減ってきました。
お腹が…
でも私たちは娘を責めないし、もう焦ることもありません。
娘は娘なりに考え、行動し、頑張っている。
それでいいと心から思っています。
学校に行こうが行くまいが、私の大切な娘であることに変わりはありません。
そして運がいいことに今は世の中便利になっていて、不登校であっても色々な人生の選択肢がある。
これからもゆっくり娘と一緒に時間を過ごしていこうと思います。
娘の不登校の要因予想
登校渋りから始まり、不登校再会までの間娘と色々話をしたり、妻と話をしている中で心当たりがいくつかありました。
特に小学6年の場合、女子は心が大人になるのに対し男子は非常に子ども。
常に「おっ〇い」とか「ち〇ち〇」とか口を開けば下ネタばかり。
フルーツポンチを逆にすると~?
こぼれる。
腹痛ももしかしたら最初は生理が始まったからだったのかもしれません。
生理による体調不良になっても途中で帰れないのが辛くて嫌で、その辛さが脳裏にこびりついて学校に行くこと自体が嫌になってしまったのかもしれません。
私が予想した要因は、どれも1つ1つは大したことではないのかもしれません。
ただ、小さいことでも蓄積されると段々心の余裕がなくなっていくのは大人も一緒。
子どもの悩みなんて大したことないと考えず、これからもしっかりと一人の人間として向き合っていこうと思います。
まとめ
不登校は全国的に増加の一途を辿っています。
- 不登校の人数は24万人以上。
- そのうち欠席日数90日以上は55%。(13万人以上)
全国的にこれだけ多くの不登校という事実があるということは、我が家やあなただけに問題があるという訳ではないということでもあります。
同じ親の子どもでも1人は問題なく学校に通い、もう1人は不登校になるなんてことも普通にあり得ます。
親の子育てが原因なのであれば、2人ともほぼ同じ結果になるはずです。
同じように、子どもの発達障害が原因でもありません。
発達障害が原因ならば、同じ障害をもつ子どもはほぼ同じ結果になるはずです。
それらは1つの要因としてはあり得るかもしれませんが、それが直接的な原因となる訳ではありません。
不登校の子どもに親がするべきことは基本的に1つだけ!
小学生にもなれば既に自我も芽生えています。
子どもには子どもの人生があり、やりたいことややりたくないことがあります。
親の言うことを聞かせようとしたり、「子どもだから」という目線で付き合うのではなく、一人の人間として意思を尊重してあげることが大事です。
「不登校であることを心配している」と伝えるのではありません。
不登校であろうがなかろうが、あなたはあなたであり、私たちにとって大切な人なんだと伝え続けるのです。
不登校の子どもに親がしてはいけないことは5つ!
子どもは親の何気ない言動から自分への信頼や愛情を感じ取っています。
私は自分の子どもの不登校をとおして、不登校の原因は「子どもの周りに対する信用貯金(=安心感)より不安感が上回った時」に起こるのではないかと考えています。
我が家はとにかく子どもの周りに対する信用貯金(安心感)を貯めてられるように行動した結果、状況が少なからず好転しました。
結果に対して褒めたりアクションを起こすのではなく、子どもの変化の都度声をかけることが大事。
子どもについては過程をちゃんと見ていることをしっかり伝えてあげましょう。
「よく出来た」ではなく「今まで頑張っていたもんね」といった具合に過程を褒めてあげましょう。
そうすることで、見てもらっているという安心感へと繋がります。
不登校は特定の何かが原因で、それを排除すれば解決するというものではありません。
フリースクールの先生から聞いた話ですが、いじめが原因で不登校になった子どもでも、いじめていた子が転校していなくなった後も登校することができなかったりするようです。
子どもは思春期や成長期などもあり、ココロとカラダのバランスがうまくとれなくなりがちです。
問題起こしたり、手がかかったり、反抗期とかもう〇ねばいいのにとか思うことだってあるでしょう。
でも、改めて思い出して欲しいです。
自分の子ども、メッチャかわいくないですか?
メッチャかわいいです!
私は、息子が発達障害で娘が不登校の親です。
普通と言われる子どもをもつ親からしたら、大変だねと同情されるのかもしれません。
でも、何で同情されるのか意味不明です。
だって私は自分の子どもの父親になれて最高に幸せだからです。
隣近所や芸能人や他の誰かや何かと比べる必要なんて全くありません。
私の子どもが私にとって世界で一番大切でかわいいように、あなたの子どもも間違いなく世界で一番大切でかわいいんですから。
私の子どもたちとの話はまだまだ続きますが…
笑顔を大切に楽しんで家族と向き合おうと思います♪
最後にこれだけはどうしてもあなたに伝えたい。
数多くの関係記事の中から私のような弱小ブロガーの日記に辿り着き、ましてや最後まで読んでくれたあなたは間違いなく立派な親です。
自信を持って大丈夫ですよ。
子どもの読書習慣に最適!
不登校に関する記事だけじゃなく時事関係も分かりやすく解説♪
子どもを叱るって本当に難しいですよね。
私も子どもから「好きでこんな体に生まれた訳じゃない」って言われてしまいました…。
巷では保険不要論が囁かれ、学資保険も解約すべきという論調があります。
本当に解約した方がいいのか解説します。
資産形成期や子育て時は車は消耗品と割り切り、中古車一択です!
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